支部長挨拶
支部長 加 賀 敏 朗
ご挨拶
こんにちは。アクセスいただきありがとうございます。
平成28年5月より、経絡治療学会東海支部の支部長を務めさせていただいております。身に余る役ではございますが、皆さまのご支援をいただきながら、東海支部をさらに活性化できるよう尽力してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
経絡治療について
学生や初学者の方からは「経絡治療は難しそう」という声をよく耳にします。一方で、経験を重ねた先生方からは「簡単すぎる」という厳しいご意見をいただくこともあります。
しかし、実際に学び始めてみると、理論と技術は思いのほか明確で、入門時に感じる難しさ以上に、奥行きと理解のしやすさを実感できる治療法です。
東海支部の学習方針
当支部では、支部長の技術伝承という形式にとどまらず、学会の公式テキストである『日本鍼灸医学』を基にした体系的なプログラムを編成しています。
基礎理論・基礎実技から臨床理論・臨床技術まで、幅広い内容を網羅し、段階的に学べる構成となっています。
とくに基礎としては、「基本13証」の理解と、それに対応する基本穴の解説を中心に行います。また、脈診においては、祖脈を用いた診察法(「脈位祖脈診」と、表現しています)を実習し、さらに脈位脈状診へとステップアップしていきます。症状別・部位別の対処法についても、実践的に取り組んでいきます。
学び方の柔軟性
現在ご自身の治療法をお持ちの先生方には、「現在の施術+基本証への対処」といった形での導入も可能です。
また、初学者の方には、脈診以外の方法による基本証の決定法も学べるため、症状別の対処法とあわせて、早期に実践へ移しやすい内容となっています。
言い換えれば、「目の前の患者さんに、すぐに試すことができる技術」を身につけていただくことを目標に、学びの場を提供しています。
おすすめしたい方へ
「経絡治療を学びたいが、何から始めればよいか分からない」
「脈診が難しくて踏み出せない」
そんな方も、どうぞ気軽に門を叩いてください。
皆さまにとって実りある学びとなるよう、心よりお待ちしております。
支部長より
少し余談になりますが、私が経絡治療学会の門を叩いたのは、開業して10年が経った頃でした。資格を取得したものの、マッサージなど様々な試行錯誤の中で、自分の治療スタイルを模索していました。
最初の数年間は、何をどう学べばよいのかも分からず戸惑うばかりでしたが、夏期大学や定例会に参加し、諸先輩方のご指導を仰ぎながら、少しずつ理解を深めていきました。今では、鍼灸専門の治療院をなんとか営むことができるようになり、学会には深く感謝しております。
経絡治療学会の特長の一つに、講師の先生方が無報酬で講義をされているという点があります。志ある学びの場として、私自身も微力ながら恩返しができればと、支部長をお引き受けいたしました。
学んだことは、ぜひ次の世代へと受け継いでいただければ幸いです。
また、運営面でもご協力いただける方がいらっしゃれば、ぜひお声掛けください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
合掌