経絡治療学会 東海支部
鍼灸治療に関する学術団体「経絡治療学会」の地区団体である東海支部のホームページです
お知らせ
最終更新日 令和7年7月21日
次回は、令和7年9月28日(日)令和7年度 第1回定例会となります
経絡治療学会中四国支部 支部長 山口誓己 先生をお迎えしての特別回となります
※第4日曜日(通常の第3日曜ではありません)となりますのでご注意ください
次々回は、令和7年10月19日(日) 令和7年度第2回定例会となります
詳細は、「定例会」「定例会(特別回)」のタグよりご確認ください
経絡治療を一緒に学びませんか?
鍼灸の臨床や治療法について、学ぶ場を探しておられる先生方・学生の皆さまへ。
経絡治療学会 東海支部では、「経絡治療」の基礎から臨床応用までを、段階的に学べる勉強会を開催しております。
数ある鍼灸の学派・流派の中で、経絡治療は、脈診を基軸とした精緻な診断と、五臓六腑・気血津液の変化を読み解く力を育てる、優れた治療法の一つと自負しています。
🔹学びのテーマ
私たちは、以下の3つの柱をテーマとして、学びを深めています
1.六部それぞれの祖脈を把握する
2.祖脈が表す病理・病証を理解する
3.病証から導かれる治療穴を選ぶ
🔹経絡治療の基本構造
経絡治療の核となるのは、「脈診によって証を立て、本治法を施す」という流れです。
そこに、症状に応じた「標治法」が加わることで、臨床として完成します。
この「証を立てる」までの過程には、以下のような要素が含まれます
・四診(望・聞・問・切)を統合し、病理を推測する
・脈の理論と実技を通じて、虚実や病証を把握する
・経絡・経穴の性質、刺鍼・灸の理論と技術を駆使して治療を行う
東海支部では、これらの基本要素を、『日本鍼灸医学(学会公式テキスト)』をベースに丁寧に解説し、実技を交えながら習得を目指します。
🔹習得のステップ(実践的学習法)
学習では、「六部定位脈診」を柱とした段階的なステップアップを重視しています。
1.六部のうち、最も弱く感じる脈を見つける(脈差診)
2.浮沈・強弱などの診方を通して、「弱い=虚」ではないことを理解する
3.祖脈(遅・数)と、六部の浮沈・強弱・滑濇などを診られるようにする
4.各臓の病理と脈の状態を結びつけて理解する(六部別祖脈診・脈位祖脈診)
5.病証を把握し、脈から導かれる治療穴を選ぶ(本治法)
6.祖脈診から、脈位・脈状診へとステップアップする(脈位脈状診)
※「虚実」という言葉は、誤解を招く場合があるため、初期段階では「強弱」として表現しています。
🔹最後に
経絡治療は決して「簡単」な技術ではありません。
しかし、いったん足を踏み入れれば、理論も技術も体系立てて理解できるようになり、確かな手応えを感じていただけるはずです。
「経絡治療に興味はあるけれど、どこから始めたらよいのかわからない」
「脈診に自信がない」
そういった方も、どうぞ安心してご参加ください。
私たちと一緒に、経絡治療を学び、臨床に活かしていきましょう。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。